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甲府城西高校「イエカラ」アンケート結果 公表

実施概要

2025年3月、甲府城西高校福祉生活科学系列の授業の一環として、空き家問題について考えるプログラムが実施されました。生徒たちは実際の空き家や地域の課題に触れ、国土交通省令和6年度空き家対策モデル事業にて試作中のゲームを用いた学習や講義を通じて空き家の現状とその背景を深く学びました。

アンケートの目的

本アンケートは、生徒たちがボードゲームを通して「空き家」に対してどのような印象を持ち、何を感じ・考えたかを集約し、今後の地域づくりや空き家対策の参考とするために実施したものです。

生徒の率直な声(抜粋)

● 空き家に対する第一印象

✔️ 「ボロボロ」「草木が生い茂っている」「ゴミ屋敷のよう」「おばけが出そう」など、空き家に対して「怖い」「汚い」「管理されていない」といったネガティブな印象が多く見受けられました。
✔️  また、「動物が住みついていそう」「人通りがなくて怖い」など、防犯や衛生面での不安も挙げられました。

● 興味・疑問・学びたいこと

✔️ 「空き家がどうして増えるのか?」「撤去にかかる費用や手続きは?」「カフェ以外にどんな活用方法があるのか?」など、問題の背景や具体的な解決策に関心が高まりました。
✔️ 空き家の所有権や定義に対する疑問も多く、生徒たちは制度や法律面にも目を向けています。

● 学習を通じての気づき・感想

✔️ 「ゲームを通して空き家の仕組みが理解できた」「自分の家が将来空き家になるかもしれないと思うと怖くなった」「空き家のことをもっと調べたい」など、実感を伴った学びが生まれました。
✔️ 「ゲームで楽しく学べた」「ルールが難しかったが協力して学べた」といった声からは、協働型学習の効果もうかがえます。
✔️ 「能登半島地震をきっかけに空き家問題がより深刻になっている」と、時事的な視点から考える生徒も見られました。

おわりに

本授業を通して、空き家という身近でありながら複雑な社会課題に対して、多くの生徒が関心を持ち、自ら調べ・考えるきっかけとなりました。
今後も、地域の課題解決に向けた探究的な学びを推進してまいります。


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