面白いが、まちを持続可能にする

プレスリリース

2024年7月プレスリリース

R6年度空き家対策モデル事業採択事業が決定しました

ーまちづくり視点の協力型カードゲームを開発し、空き家にしないマインドの醸成を狙う取組みー

 持続可能なまちづくりに「面白い」という視座から解決の糸口を模索する、特定非営利活動法人イエカラ(山梨県甲府市、代表理事:新井円)の、甲府市などとの官民連携による国土交通省空き家対策モデル事業が採択されました。

【相続登記の義務化に伴い顕著化したこと】

 過去に行ったヒアリング調査においては、空き家所有者や近隣住民に「空き家」というキーワードへの、ネガティブな心理的バイアスがあることがわかりました。当法人の活動の中で、所有者に定期巡回の管理代行サービス「アキヤマモリ」の提案を行っていますが「苦情がないから困っていない」という所有者が多く、空き家問題に対し当事者が「あまり困っていない」傾向があります。また相続登記の義務化が施行されましたが、施行前に実施された「相続登記の義務化・遺産分割等に関する意識調査」(法務省民事局 R4年9月発表)や、施行後に実施された「相続登記義務化に関するアンケート調査」(日本司法書士会連合会R5年4月発表)によると、法制度や手続きに関して女性の認知度が低い傾向にあることがわかりました。

 こうしたことから、空き家や相続登記への関心や知識が薄いことがボトルネックと考えています。

【課題に対してのアプローチ方法の開発が必要】

 行政や司法書士会等が行なっている空き家セミナーや相続セミナーの参加者は、そうした問題に対し課題感をもった方が多いと想定されます。このような場に来ない当事者の方々に、まちづくりの視点から空き家などの社会課題にどのような問題があるのかを知ってもらうことから取組む必要があります。そこで出したアイデアがゲーミフィケーションという手法でした。

【まちづくりや地域活性と紐付けることで身近なこととしての認識を促進する】

 現在、甲府市では官民連携の「甲府まちなかエリアプラットフォーム」による取組みが進行中であり、まちづくりへの機運が高まっています。こうした動きをより加速させるため、甲府市や市民活動団体と連携し、本年度はどこでも、誰でもプレーができる、多世代の関心ごととなるカードゲームの開発を行なっていきます。

◾️本件についてのお問い合わせ

特定非営利活動法人イエカラ 

甲府市青葉町2番14号 info@iekara.org

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